スチームアイロンを分解する(小さなからくり~バイメタル)

さて前回に続いてスチームアイロンの分解。
1994年製SANYOコードレススチームアイロンA-DW21をバラバラにしている。
前回はベース(底板部分)を分解してスチーム発生部を見た。
今回はその中に見つけたバイメタルに注目する。
SANYOコードレススチームアイロンA-DW21のベース分解
これは前回底板部分のスチーム発生室フタを開けたところ。
中央に斜めに配置された長方形の物体が見える。
この長方形の部分はスチームが入らないように隔離されているのだ。
SANYOコードレススチームアイロンA-DW21のバイメタル
そしてその長方形の部分には金属の板が1枚入っている。
SANYOコードレススチームアイロンA-DW21のバイメタル板
その金属の板を取り出すと、それ以外には何もない。
この金属の板がバイメタルというものだ。
バイメタルとは熱による膨張の特性が異なる2種類の金属を貼り合わせると、与えられた温度によってその金属がわん曲するという物。
これを利用して機械的に温度を検出する装置に使われる。
温度計や単純な機能のコタツなどの温度調節に使われたり、古くからある蛍光灯の点灯管も同じ原理だ。
このアイロンで使われているバイメタルは住友特殊金属(現NEOMAX)の”BL-51”と思われる。
せっかくバイメタルを取り出したので、ちょっと実験をしてみる。
SANYOコードレススチームアイロンA-DW21のバイメタル低温状態
これは常温状態で、中央が下に曲がってわん曲しているのがわかる。
これをガスコンロで熱してみると、
SANYOコードレススチームアイロンA-DW21のバイメタル高温状態
このように反対側にわん曲した。
熱が冷めると元に戻る。
通常バイメタルは熱によってゆっくりわん曲していくが、このバイメタルの板はわざと歪みを付けてあるので、ある温度に達すると”パチン”と急激に反対側へわん曲する。
温度が上下する度に”パチン””パチン”とわん曲方向が反転するのだ。
SANYOコードレススチームアイロンA-DW2のスチームボタンロック機構
バイメタル板の上にはレバーがあり、低温になるとそれが上部にあるスチームボタンを機械的にリセットし、水が供給されなくなる仕組みになっている。
高温になってスチームが使えるようになると、バイメタルが”パチン”と働き水の供給が可能になるのだ。
電子制御に頼らないよくできた機械仕掛けで、”からくり”という言葉がぴったりだとおもう。

コードレススチームアイロンの分解はまだ続く。
次回は電子回路コントローラを見る。




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この記事へのコメント

たぁくんママ
2012年02月22日 16:23
楽しんでますね~
私には複雑すぎて
お手上げ状態!!!
でも分解好きの人には
ウキウキたまらないかも~
2012年02月22日 23:19
たぁくんママ さん>
作るのも楽しいですが、壊すのも楽しいですね。

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